ホワイト盤面のメーター製作依頼は、MINIMAXオープン以来多数頂いておりました。
これまで具現化しなかった(できなかった)理由はいくつかあります。
まず、純正がシルバー盤面であることから、ホワイトメーターに交換した場合に
劇的な変化が望めないこと。この点をクリアすべく、クラシックMINI時代のアイ
ボリー色を再現し、単なるホワイトメーターではなく、クラシカルムードを前面
に出したものを製作して対応しました。
次に、「EL + ホワイトメーター = 盤面発光」というアフターパーツ界の定説が
あったこと。
ご存知の通り、MINIMAXでは照明用光源として「ELバックライトシステム」を
採用している関係から、上記定説に当てはめた場合の答えとしての「盤面発光」を
どうしても採用したくありませんでした。具体的には、文字・数字・目盛り部分が
非発光で、それ以外のホワイト部分がELの青や緑、白で発光する、というスタイル
を採用したくなかったのです。過度な照明は品格(車格)を落としかねません。
ましてやサイズの大きいMINIのセンターメーター。あのサイズのメーターを盤面発光
させてしまうと、室内照明のバランスを完全に失ってしまいます(クロノ用2連メーター
ほどのサイズであれば逆にハマるかと思いますが)。
この問題を解決するために、文字・目盛り部分を透過光仕様にしつつ、
加えてアイボリー盤面に乗せた場合に黒い文字(目盛り)として認識できるよう工夫しました。
苦難を乗り越えて誕生したこのmodel-301。
試作品をセットした車内を覗き込みながらフォトグラファーH氏はニンマリこう呟きました
「これは純正で採用すべきだね」