R56/R55
Clubman用ゲージがリリースとなって3ヶ月。巷ではいろいろな楽しみ方、あるいは応用的なセッティングが出てきているようで、製作側としては嬉しい限りです。ただ、MINIMAXが意図して製品に込めた想いや意匠に対して、オーナーさんレベルで様々な見解があるようで、ここはひとつ、製作側からはっきりと回答しておこうと思います。 先日あるオーナーさんのブログで見た一節に「コダワリのMINIMAXが、どうしてこの部分をこのような処理にしたのか、ツメが甘いと思う」というものがありました。「この部分」とは、スピードメーター頂点部分に存在するシートベルト警告灯の穴部分のことで、MINIMAXゲージをインストールしてこの部分を凝視した場合に視認できる「純正シートベルト警告灯の一部」が、“袈裟を着たお坊さん” に見えるというお話です。 なるほど、うまく表現したもので確か見えなくも無いです。いわゆる「一休さんが足利義満公の元を訪れる際のお出掛け姿」をイメージしてもらえば早いでしょうか。 さてこの部分の処理に関する真相・・・・。正直なところ「ツメが甘い」と言われてしまうのは少し不本意です。設計の際には細部(特に純正警告灯類)がどのように発光するか、見えるかについては本当にあれこれ頭を悩ませる箇所です。つまり、この部分がこう見えるのはこちらが意図してそうしたもので、最低限「ここはシートベルト警告のランプなんですよ」ということが分かるように人間マーク(お坊さん)の頭部と上半身、そして肩にかかるシートベルトの一部を視認で着るように “残した” 訳です。現行MINIの場合、シートベルトを着用していないと例の「ピンポンピンポン」の警告音と、タコメーターディスプレイ内に大きく表示されるので、オミットしてしまってもよかった箇所なんでしょうが・・・。 発売前、行き付けのディーラーにて担当者と女性スタッフの方にお披露目した際は「かわいい」、「おもしろい」と好評を得たのですが、「かわいさ」、「おもしろさ」はMINIMAXゲージのコンセプトの正反対に位置する概念ですので、よくよく考えたらNGとするべきだったのかも知れません。260km/h仕様対応の新作でも、やはりここは残します。ただ「お坊さん」に見えないような工夫をしてみたいと思います。 |