F56用ゲージの開発は完了していて、今は専ら発売準備の真っ最中であります。この一週間は、久しぶりの雑誌広告の制作を進めたりしていて「見せ方(魅せ方)」や「コピーライティング」についてあれこれと思索を巡らせていました。
そんな「広告制作モード」が抜けきらない思考回路でなんとなくWeb上を徘徊していて目にしたこのバナー、いろんな点に感心してしまいました。
通常、生産終了間際のクルマは言い換えれば「型落ち寸前」であり、売り手としてみればそれをひた隠しにして在庫を捌こうと躍起になるところです。ところがこのコピー、心憎いですね。
確かに次期クラブマンはクラブドアの廃止が噂されていたりと、現行モデルからドラスティックに仕様が変わるようなので、今を逃すとこのスタイルに新車で乗るチャンスはありません。型落ちというネガティブな面を、このように逆手にとって大々的にPRできるのはMINIのブランド力の強さ以外の何モノでもありません。お尻に「はず」と付けてしっかりと逃げ道を設けつつも、こんな超攻撃的コピーをさらりと打つところはさすがです。
MINIMAX DESIGN STUDIOは広告制作・Webサイト制作も自前で行いますが、それらが主たる業務ではない以上は本職とは呼べません。プロではなくアマチュアですね。そんな立場の者が、不特定多数の人間が眼にするような場でこうして偉そうな批評を垂れるのは心底気が引けます。でも、とにかくグッときたんですよ、このコピーに。
現行クラブマンが気になっていらっしゃる方、どうか後悔のなきように。