おそらく皆様はすでにご存知かと思いますが、BMW・MINIに特化した総合情報サイト「MINI COOPER Sketch」に関してのお話です。
MINIMAXデモカーであるF56(ONE/MT)の購入の折に、オプションやボディカラーの選択のためあちこちとネット上を徘徊していた際に出会ったサイトです。掲載されている情報量とその鮮度、また個々の記事にしっかりと運営側の見解やコメントが添えられていて、初めは「どこかの自動車雑誌の編集部が運営していて、寄稿ライターさんも複数名のチームを組んでいるんだろうな」などと勝手に思い込んでいました。
意外にも、これまでMINIに関するこの手の情報サイトは無く、あったとしても個人ブログに貼り付けられたリンクサイト程度だったような気がします。ですから、このスケッチさんのサイトを発見した時に「ああ、やっとこういう情報サイトが出現したんだな。しかもレイアウトや記事内容からプロの仕業だな」などとも。
MINIMAXのサイトのアクセス解析をしていた際に、ある時からこのスケッチさんからの流入が多いことに気づき、MINIファン、とりわけF56オーナーや購入検討段階の方々がこのスケッチサイトをご覧になっていることが分かりました(MINIMAX自身、PCのブラウザを立ち上げた際に表示されるのはこのページに設定しているくらいです)。「MINIを買う段階」から「MINIを自分好みにカスタマイズする段階」までもサポートしていて、それこそ“揺り篭から墓場まで”を地で行く強力なコンテンツでありパッケージングだなと感心しっぱなしでした。お見事だな、と。そんなこんなで発見したのがこの記事。この記事を評価してしまうと単なる自画自賛になってしまうので気恥ずかしいですが、客観的な見地からこの記事を読むと「このライターさんはなかなかMINIMAXのことをよくご存知だな」という事実が垣間見えます。
ますますこのサイトが気になり、あちこちじっくり見ていると驚きの事実が。なんとこのサイト「個人運営」だったんです。日々情報を集めて見解を添え、レイアウトや見易さに気を配りながら「ただ一人」でこのクラスのサイトを運営することの大変さは、ウェブの管理を自社で行っている私にはよくわかります。
すっかりこのサイトのファンになってしまった私はたまらず「MINIMAX」としてではなく「いちMINIファンの立場」として、敬意と応援の気持ちを込めたメールを管理人さんに送りました。
間もなく頂いたメールにはこんな言葉が。
「ニュースの大きい小さいに関わらずMINIファンが本当に知りたい情報、ワクワクする情報をタイムリーに届けることを目指しています。また、サイトのデザインもMINIのブランドを傷つけないように配慮しています(オシャレなCafeで開いても恥ずかしくないように)」
この短いセンテンスに込められた運営者さんのポリシーを目にし、なんだかすべて納得した気持ちです(だってこのサイトカッコイイし見やすいんですもの)。
もう少し話を続けます。
今のネット社会、発信する側と読み手側の間にあるのは「闘い」だと私は思っています。発信する側は無責任なことは言えないし、見る者を不快にさせないような写真や言葉の選択をせねばならない。しかしある特定の事象について主観的な感想や見解を述べる際にはどうしても「万人に受け入れてもらう」なんて考えは捨てざるを得ない。馴れ合いの中でのブログやSNSでは「当たり障りの無い表現」で、かつ必要以上に読み手を持ち上げようという意図が見え見えであったりします。これは広告収入だけの目的で発信されている幾多のサイトにも同じことが言えるでしょう。こうなると知らず知らずに「読み手は神様」となってしまうんですよね。発信者の苦労も知らず「情報が古い」だの「ここが間違っている」だのと言いたい放題です。楽しみにしているが余り「更新が遅い」といった言葉での攻撃もあったりします。「しっかりしたサイトを作ろう」とか「カッコイイ写真を見せたい」と思えば思うほど、おいそれと簡単に更新はできないものなんです。私は日々MINIに乗っていて、製品開発したりする中で思うことやお伝えしたいなと思うことはたくさんあります。本当は都度Twitterで発信してもいいのかもしれません。でもそれができないのは、やっぱり「発信するからにはじっくりと文章を書き、しっかり撮った写真を載せたい」と思うからなんです。
こういった考えをいつも抱いている私からすると、このスケッチさんのサイトは「いちMINIファンとして、全力で応援しなければ」と感じたのです。MINIオーナーの殆どが認知することになるであろうサイトとしての様々な責任や闘いが今後あると思います。「運営、大変でしょうがMINIファンのために頑張ってください」という私からのメッセージに「本当に心強いお言葉を頂きました。モチベーションが上がりました」とご返信下さった運営者さん。そう遠くない将来、このMINI COOPER Sketchというサイトは、他の追随を許さない「孤高の存在」になっていると、私は直感的に思います。
(一人称が「MINIMAX」ではなく「私」になっていることに気が付きましたが今日のところはどうかご勘弁を)